愛する勇気.

アドラー心理学と聖書。クリスチャンなりに実践し更新しています。

「権力争い」は「自己主張」に…

アドラー心理学」の用語を「聖書」の用語に置き換えるコラム

 

日常生活の中で,自分が「権力争いをしている」ということを意識できている人は少ないと思います。ここでいう「権力争い」とは,自分の正しさを主張し,証明し,力を誇示しようすることです。ほとんどのけんかの原因がこれです。自分は「権力争いをしているのだ」ということを認め,「権力争いをやめる」という決意をしない限り,争いは絶えません。「権力争い」という言葉が大袈裟でピンとこないのであれば,「自己主張」という言葉に置き換えると分かりやすいかもしれません。

聖書のマタイ7章1-5節には,「人をさばくな。自分がさばかれないためである。あなたがたがさばくそのさばきで,自分もさばかれ,あなたがたの量るそのはかりで,自分にも量り与えられるであろう。なぜ,兄弟の目にあるちりを見ながら,自分の目にある梁を認めないのか。自分の目には梁があるのに,どうして兄弟にむかって,あなたの目からちりを取らせてください,と言えようか。偽善者よ,まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば,はっきり見えるようになって,兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう」とあります。

他の人を批判しさばきたくなるのは,自分の正しさを証明したいからです。「正しさ」というのは,必ずしも「倫理的な正しさ」ではなく,「利己的な正しさ」である場合が多いといえます。例えば,「自分はこんなにも悲しい」とか「自分だけこんな目に遭って不公平だ」というような,自分の感情の正当性を訴えているような場合です。誰でも「自分の気持ちを分かってほしい」と思うものですが,「人をさばく」という方法で自分の正しさを証明しようとすると,相手にもさばかれるだけで,うまくいきません。

まずは,「分かってほしい」と思ってやっているこの方法が,むしろ「逆効果である」ということを理解する必要があります。

 

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